商業施設探訪、湘南T-SITE



こんにちは、SC-CC代表の上田です。

先日、湘南T-SITEに行ってきました。

20150608

 

湘南T-SITEは、

神奈川県藤沢市にある商業施設です。

TSUTAYAを運営しているカルチュア・コンビニエンス・クラブが手がける

ライフスタイル発信型の今までにない新しいタイプ商業施設となっています。

おしゃれですね。

 

湘南T-SITEは、

低層2階建ての建物が3つで構成されており、

1号館のテーマが趣味とエンターテイメント、

2号館のテーマがスローフードとスローライフ、

3号館のテーマが親と子のコミュニケーション、

となっています。

 

核テナントの蔦屋書店が、

1~3号館の全てにテーマ別に配置されており、

それに連動して各テナントが配置されている構造となっています。

 

例えば、

写真集などの書籍が置いてあるコーナーの近くにはカメラのキタムラが、

旅行関連の書籍が置いてあるコーナーの近くにはトラベルグッズのglobe walkerが、

飲食関連の書籍が置いてあるコーナーの近くには千年こうじやや釜浅商店が、

あるといった具合です。

 

本を見て興味が出たものを、その場で手に取れる、

商品を見て気になった情報を、さらに本で調べてみる、

といったことが可能な構造になっています。

 

また、

湘南T-SITEが提案するライフスタイルやテナントと連動した

各種イベントが頻繁に行われているのも特徴です。

 

モノからコトへ、といったスローガンが、

SCなどでも言われている時代ですが、

その大半は、体験型のテナントをリーシングしただけ

といった内容になっているのに比べ、

この湘南T-SITEは、

モノを使ってコトを提案し、

さらにコトを体験するような、

モノとコトを融合してライフスタイルを提案しているという

画期的な取り組みとなっています。

 

なぜそれが可能なのかと言えば、

モノの中では最もコトに近い商品である書店が

中核になって構成されていることが

大きな要因でしょう。

 

カルチュア・コンビニエンス・クラブが

実験的に手掛ける商業施設なので、

ゆったりと贅沢に空間を使い、

何時間でも楽しめそうな

すてきなコンセプトになっていますが、

この構成で採算が取れるのかといったところが、

悩みどころではないでしょうか。

 

あと、

コンセプチャルでデザイン性も高く、

本のセレクトなども気がきいているのですが、

欲を言えば

もう一つ熱量のようなものが欲しい感じですね。

 

 

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